戦争が近い(というかすでに開戦してると思う)せいか、最近Twitterで『銀河英雄伝説』が時々引用される。以前、『アルスラーン戦記』にハマっていたころ同じ原作者の作品なので見ようかな、と思ったことはあるが…ボリュームが膨大すぎて踏み込めなかった世界。戦争が身近になったせいか見たくなった。
まずはアニメからということで、今66話。(ヤンが再びエル・ファシルに行って辟易してるところw)最初は名前を覚えるのが精一杯だったけど、やっと全体像が見えてきた。これって「ユリアンがヤンとラインハルトから戦争や民主主義を学ぶ話」なんだろうな、と。それなら、自分も「戦争」や「民主主義」を一緒に学ぼうということで、カテゴリーを作ってみた。
ところで……
昨日、藤崎竜先生(フジリュー)が『銀英伝』の漫画を描いていたことを知った。フジリューは『封神演義』からのファン。『屍鬼』は原作・アニメ・漫画、の中でフジリューの作品が一番納得がいくものだった。アニメは屍鬼寄り、フジリューは人間賛歌、と私は解釈した。
余談だけど、ブログにそれを書いたら後日長文の批判コメントがついた。私の「感想が間違っている」ということで長々その理由が書かれていたけど…スルーですわ。だって、「感想が間違っている」っておかしいでしょ?
さて、話は戻るが……
たまたまコミックシーモアで5月1日まで第3巻まで無料で読めるキャンペーン中だったので、フジリュー銀英伝を3巻まで読んでみた。
「フジリュー、天才だよΣ(゚Д゚)」…人生で何度この言葉を呟いたことだろう。
何がスゴイって、キャラクタービジュアルが全然違うのに世界観がまったく崩れてないというのが一つ。アニメでは真面目で清楚に描かれているフレデリカがまるで封神演義の喜媚のようなキャラに描かれているというのに…まったく違和感がないという。(ま、アニメのフレデリカが「謎のヤン様の会」とかやってたら違和感だろうがw)
それから、ヤン・ウェンリー。
まず、言っておきたいのだが、「どっちが好き」とか「どっちが良い」と言う話ではない。別の作品だと思っているので。原作はまだ読んでないからどの程度原作に忠実かもわからないし…。
アニメのヤンも好きなのだが、ただ、どこか無機質なところがあって感情が伝わってこない。「やさしさ」や「フレデリカに対する愛情」がわかりにくい。
フジリュー作品ではヤンが登場するのはユリアンが養子として彼の家に来たところ。ヤンが登場してほんの3ページ目。犬を拾ってしまったユリアンがヤンにどうやって説明したらいいか(相手がどんな人かもわからず緊張と恐れを抱いて)テンパっているシーン。そんなユリアンにヤンが優しく微笑んで「どちらもお入り。今日からここがきみたちの家だ」と彼らを招き入れる。
これだけの表現なのに、とにかく暖かくて優しくて、思わず涙がこぼれた。フジリューが描くヤン・ウェンリーはどこまでも優しい人なんだな、と。天才漫画家は1コマですべてを表現するね。
それから、これもビックリした。まだ読んでない巻だけど、ロイエンタールに思い入れがあるのかな? アニメもまだ3期の前半なのでロイエンタールが今後どうなるかわかってないけど、一波乱ありそうなキャラだもんね。色々楽しみだ。
漫画は一気買いはせずに徐々に足していく予定。まずはアニメ。それから原作も読んでいきたい。
最終的な目的は「ユリアンと一緒に戦争と民主主義を学ぶこと」なので、先は急がないことにしている。急がないと日本が本気で戦争に巻き込まれちゃいそうだけどね;