銀英伝は旧作だけでいいかな、と思っていたのですが、新作Die Neue These の制作がProduction I.G. なので「悪くなさそう」と視聴してみました。放映されたのがラインハルトが覇者となったところまでらしくアマプラで無料視聴できるのもそこまででした。ストーリーの流れが旧作とほぼ一緒で、キャラクターデザインもハマっていて「さすがはProductionI.G. 」な出来です。
シーズン3からは劇場版でアマプラも有料なんですが…ちょっと高すぎません?全部視聴したら7~8千円ですよΣ(゚Д゚)
最近のアニメは「続きは劇場版」がデフォルトになんですか? それが動画サイトに降りてきた時は有料(しかも高額)。アニメが無料で見れる時代は終焉したのかな?
それも一つのビジネスモデルではあるけど、「視聴者が見たくなる仕組み」が透けて見えると「作品」が「商品」にしか見えなくなってくるのがちょっと嫌だな。
新作でシェーンコップやポプランがイケメンなのは「女に爆モテ」という設定に説得力があって良いのだけど、これに釣られてずるずる課金しちゃったりするんだろうな、と思うわけです。実際「シェーンコップがこれならカリンもさぞかし美女なんだろうな」とか「成長したユリアンを見てみたい」とかビジュアルに流されて見たくなっているのは確か。艦隊戦はさすがにCG駆使の新作の方が迫力あってわかりやすいし。
銀英伝は専制君主制と民主共和制について考えさせられる作品だけど、実際は、それが問題なのではなくて、帝国側の「貴族制度」「優生思想」や同盟側の「資本主義」が問題の核に思えるのです。
だから余計にアニメ業界に資本主義の顕在化を見た気がしちゃうんですよね。
そもそも、民主主義と資本主義は相いれないもの。だって、資本主義は貧富の差がどんどん開いていくシステムなのだから。戦争がお金儲けの道具になるのも資本主義ならではのことです。今の日本や世界の様相は同盟の世界とそっくりですね。
資本主義は民主的な先進国のシステムと思っている人が多いようですが、実際は、支配者が民の資産を搾取するためのシステムです。各国政府よりも多国籍企業が上位に立ち、政府は彼らの駒となる。儲けるために戦争だって仕掛ける。
現実はアニメより残酷です。
そんな「汚い世界」が誰よりも見えているがのヤン・ウェンリーで、銀英伝は現実世界の反映です。銀英伝から「資本主義」を見ることも私のテーマの一つです。
私の最近の読書は、チェ・ゲバラを追って南米にいたかと思えば、パリのオペラ座で怪人を追ってみたり、いきなり広大な中国の覇権争いに没頭したりで、脳内臨場感めちゃくちゃになってますw。ゲバラ小説は図書館で借りて読んでいますが、続編が貸し出し中のまま回ってこないので、しばらくは三国志の世界に居ます。
その辺が一段落したら銀英伝の原作のまとめと分析に着手します。
ところで、新作っていったいどこまで進んでいるのだろうか? まさか、残り全部劇場版の課金システムじゃなかろうか…と; 先はめちゃめちゃ長いですけど(-_-;)