世界を俯瞰する傍観者の記録

「リベラルアーツ」「国際情勢」「日本の危機」「アニメや漫画」「歴史」などなどを好き勝手に語ります

【リベラルアーツとしての漫画】『HUNTER × HUNTER  1巻~5巻 』

休載で有名なHUNTER×HUNTERが「リベラルアーツとして秀逸なワケ」を探りながらまとめていくという企画……にしようと思ってましたが、「感想文」書くのが苦手な上、分析できるほど「リベラルアーツ」がわかっているわけでもないので、結局まとめの後に簡単な読後感だけ書いてます。それにしても、あれだけ休載しているのにファンが離れないという時点でタダモノではないですね… 笑笑 

 

ネタバレあり

5話まであらすじを書いてからまとめて感想を書きます。

1 出発の日

 

父親を亡くしおばのミトに育てられたゴン。実は父はまだ生きていることを父の弟子であるハンターのカイトから聞いて知っていた。その父を追うべくハンター試験のためにくじら島を後にする。

 

嵐の船で脱落せずに残ったのはゴン、クラピカレオリオの3人。この先ずっと仲間となる3人は早い時点から登場するのだ。クラピカは怒りで眼球が緋色に変わるクルタ族の生き残り。その眼球が高値で売れるため幻影旅団に狩られた。彼がハンターを志願する目的は復讐。一方のレオリオは金が目当てと言って憚らない。

 

ドーレ港に着いた3人は船長の教え通りに1本杉を目指した。そこで2択クイズを試される。「一人しか助けられないとしたらどっちを助ける?」という非情なクイズにレオリオは怒り狂うがクラピカが止める。そう、選べないのが正解。答えは「沈黙」だった。

ナビゲーターの魔獣キリコにも気に入られて3人はザバン市の試験会場まで案内してもらう。そこでたくさんの志願者を目にするが、強くてヤバいのは少年キルアヒソカ

 

1次試験は担当官のサトツについてひたすら走ること。

 

走りながらクラピカはレオリオに「金が目的ではないだろう」と問う。最初は否定したレオリオだが、金がないことで友人が助けられなかったからそれが必要なんだ、と最後は心情を語った。

 

ゴンとキルアは同い年で、さっそく仲良くなったが、双方かなりなハイスペック。

 

脱落者37名で一次試験を終え、二次試験へ。会場へは「ヌメーレ湿原 通称 詐欺師の塒」を通らなければならない。

 

2 霧の中の攻防

 

濃霧の中を試験官のサトツを追ってひたすら走る。この湿原の生き物を人間を騙して捕食するという。

 

そんな中で人を殺したくてたまらないヒソカは「試験官ごっこ」を始めてしまう。クラピカとレオリオも標的になるが、そこにキルアの制止を聞かずにゴンが助けに入る。だが、なぜかヒソカはゴンとレオリオに「合格判定」を出し二人は命を奪われなかった。

 

二次試験は料理。試験官は美食ハンターのブラハメンチ。「スシを作れ」というメンチの後半試験は、彼女のこだわり故に「合格者0人」という結果になってしまう。

 

それはマズいだろう、と現れたのは審査委員会のネテロ会長。会長に諭されてメンチは「クモワシのゆで卵」という課題を出す。それに合格したのは42名。

 

通過した42名は翌朝の試験に備えて会長の飛行船で夜を過ごす。会長は暇つぶしにキルアとゴンを相手にゲーム。その後、キルアは気分で二人を抹殺。

 

翌朝の三次試験は40名の参加者でスタートする。塔を下まで72時間以内に降りるという課題。5人一組で多数決で進むというルール。仲間4人に加わったのはルーキー潰しのトンパだった。

 

囚人相手の戦いでいきなり「まいったぁ」とやらかしたトンパ。実は「新人の足を引っ張るために試験に参加している」という面倒なヤツだった。

 

だが、2戦目でゴンがローソク勝負で初白星を挙げ、勝負は1対1。

 

 

3 決着 

 

3戦目はクラピカ。相手は連続殺人犯を騙るポンコツだったが、幻影旅団を騙り偽物のクモの刺青を見せたことでクラピカが逆上して半殺しにしてしまう。

 

そのため相手の「敗北宣言」が引き出せずゲームは中断したまま。仲間内にはギスギスした空気が漂い始める。

 

そうこうしている間にヒソカは3次試験を一人通過してしまう。

 

結局ポンコツは気絶した振りをしていただけだったのだが、レオリオは対戦相手と時間を賭けた勝負をして50時間をロスしてしまったのだ。

 

勝負は2対2、最後のキルアの相手は解体屋ジョネスという大量殺人犯だった。だが、レオリオの心配をよそにキルアは一撃でジョネスの心臓を取り出し掌で潰した。彼は暗殺一家のエリートなのだ。

 

レオリオが失った50時間を潰して出口に向かうが最後の別れ道では残り時間は1時間を切っていた。選択肢は「5人で行ける45時間かかる道」と「3人しか行けない3分で行ける道」の二つだった。

 

残り30秒、なんとゴンたちは5人そろって脱出してきた。ゴンの機転で、5人で行ける道に入ってから穴をあけて3分の道に抜けたのだ。

 

こうして4次試験に進んだのは24人。

 

くじで出たナンバーでターゲットを決め、そのナンバープレートを奪うのが試験内容。ゼビル島滞在1週間で6点のナンバープレートを集めなければならない。(ターゲット3点、自分自身3点、その他1点)

 

ゴンが引いてしまったのは44、ヒソカのナンバーだった。

 

ポックルがそっと近づいてキュウのナンバープレートを奪ったのを見て、ゴンはヒソカにそっと近づいてプレートを奪うための訓練を続けた。

 

その頃、レオリオはトンパに騙されてプレートを奪われそうになったところをクラピカに助けられる。実はトンパはクラピカのターゲットだった。

 

訓練の成果を実感したゴンはヒソカの見張りを始めた。そこに現れたのは371番。だが、彼は既に瀕死の状態。最後にヒソカに戦いを挑むがヒソカは「死人には興味がない」と冷たくあしらう。彼に止めを刺したのは彼を瀕死にした301ギタラク。どうやらヒソカとは知り合いらしく二つの顔を持つ男。

 

そのヒソカはクラピカとレオリオを狙う。そして、キルアは自分を狙う「誰か」に対峙しようとしていた。

 

(3巻での脱落者)

405ゴン  197アモリ  198イモリ  199ウモリ  44 ヒソカ 246ポンズ  89シシトウ 403レオリオ  105キュウ(ポックル)  371ゴズ(←ギタラクル)  16トンバ ← クラピカ  53 ポックル 118ソミー(クラピカ&レオリオ)  301 ギタラクル 281アゴン  80 スパー(←ギタラクル) 404 クラピカ 294ハンゾー  362ケンミ  103 バーボン 99キルア  34 リュウ 384 ゲレタ 191ポドロ 

 

 

4最終試験 

 

ヒソカはクラピカとレオリオにところに行った。だが、クラピカが持ちかけた交渉によって戦闘は避けられた。欲求不満のヒソカは281アゴンを見つけるなり襲い掛かる。その瞬間ゴンは動いた。ヒソカの44のプレートを釣り竿で奪ったのだ。

 

しかし、そのゴンは384ゲレタにプレートを奪われた。そのゲレタの首を取ってゴンに自分のプレートを返すヒソカ。ゴンは固辞したがヒソカは強引にそれをゴンに渡して去って行った。

 

その頃キルアは 197アモリ  198イモリ  199ウモリの3兄弟を相手にしていた。だが、キルアに手も足も出ず、3人ともプレートを失うことになった。キルアのターゲットが199だった。

 

ポンズを追うレオリオにはクラピカとゴンが協力した。洞窟の中でポンズを発見したレオリオだが毒蛇に嚙まれ絶体絶命。ヘビはバーボンの仕掛けだったが、そのバーボンをポンズが殺してしまったので解除できないのだ。外に出ることができない4人。だが、ゴンがヘビに自分を咬ませながらバーボンのカラダに触れて解毒剤を確保。4人の命はゴンの機転で救われた。ポンズのプレートはレオリオへ。

 

(4巻での脱落者)

(3巻での脱落者)

405ゴン  197アモリ  198イモリ(ハンゾー)  199ウモリ(キルア)  44 ヒソカ(ゴン) 246ポンズ(ゴン→レオリオ)  89シシトウ(ハンゾー)  403レオリオ  105キュウ(ポックル)  371ゴズ(←ギタラクル)  16トンバ ← クラピカ  53 ポックル 118ソミー(クラピカ&レオリオ)  301 ギタラク 281アゴヒソカ  80 スパー(←ギタラクル) 404 クラピカ 294ハンゾー  362ケンミ(ハンゾー)  103 バーボン(ゴン→ポンズ) 99キルア  34 リュウ(ポドロ) 384 ゲレタヒソカ 191ポドロ 

 

4次試験で残ったのは9人のルーキだった。

 

最終試験に向かう飛行船の中でヒソカの前で無力だったことを悔しがるゴンだが、クラピカの言葉に救われる。

 

最終試験はたった一人しか落ちないトーナメント。組み合わせは飛行船の中の面談で会長が決めていた。組み合わせを見てゴンの評価が自分より高いことに違和感を抱いてしまうキルア。

 

第一試合はゴン対ハンゾー。どれだけ痛めつけられても「まいった」と言わないゴン。そのゴンの目の輝きに打たれてハンゾーが敗北を認める。それを許さないと絡むゴンをハンゾーは殴って気絶させる。

 

気付いた時ゴンは合格していて、キルアの不合格を知る。理由は相手を殺したこと。事のなりゆきをゴンは知った。

 

キルアと対戦したギタラクル。それは顔かたちを変えたキルアの兄だったのだ。

 

 

5 ジン=フリークス

 

キルアが兄から「お前には友達なんてできない。ただの闇人形だ」と言われたことをサトツから聞いたゴンは怒る。キルアはその後、いきなりレオリオの対戦相手のボドロを殺害し不合格となったのだ。ハンターカードの説明会でゴンはキルアの兄に詰め寄る。

 

さて、ゴンたち3人はキルアを取り戻しに自宅のククルーマウンテン(バドキア共和国)に向かうことを決める。(が、実はハンター試験はまだ終わっていなかったのだ)

 

ハンター試験の合格メンバーは解散。ゴンは「電脳ページ」の存在を知るが、まだカードは使わないと意地を張り続ける。クラピカに「ジン=フリークス」で検索をかけてもらうが、極秘指定人物で調べることはできなかった。

 

ゾルディック家の門までは観光バスの案内が出ている。そこから先は閉ざされているが、ゴン達は「人喰い番犬ミケの食後の掃除夫」のゼブロからミケに襲われない「試しの門」の存在を聞くが、それは重すぎて開けることができない。ゼブロは執事に電話を取り次いでくれたが、相手にされない。結局ゴンはゼブロに試しの門を開けてもらうが、ミケと目を合わせたゴンはコミュニケーションが取れない存在であることを知って「ミケに100%襲われる侵入者の門」から入ることは断念した。

 

使用人室で訓練を積んで「試しの門」を開けられるようになった3人は屋敷を目指すが、執事見習いのカナリアに阻まれる。だが、カナリアは攻撃しても攻撃しても諦めないゴンに心が痛み始める。そして「キルア様を助けてあげて」という言葉が出た瞬間に撃たれた。(が、気絶していただけ)

 

撃ったのはキルアの母だった。連れているのはキルアの妹のカルト

 

キルアは独房に閉じ込められていたが父に(下心はありそだが)「自由になっていい」という許可をもらう。ゴン達は執事の館でゴトーのゲームで時間を潰していた。ゴトーはどれが本気でどれが嘘かわからないタイプ。

 

ヒソカはクラピカに「9月1日にヨークシンシティで待つ」と言われていた。つまり、クモ(幻影旅団)が来る可能性あるということだ。3組はそこでの再開を約束して別れた。お金のないゴンとキルアは天空競技場へ。

 

二人は一気に50階まで進む。

 

【読後感】

 

久しぶりに読んで忘れているところが多いこともあって面白かったです。最初に読んだ時はこんなにスピード感があるストーリーだとは気づかなかった。

 

展開が早いのにキャラクターの心情は過不足なく表現されているのでくどくないし、富樫さんの性格からして緻密にプロットを練ってるとも思えないのでやっぱり天才肌なんだろうな、と痛感しました。

 

後に「ラフ画」が出て来たり「背景がなかったり」することが分かっているので気にしてみたけど、最初から背景は少ない目みたいですね。

 

とにかく面白いのでガンガンまとめていこうと思います。

『デジタル・ファシズム(堤未果)』―教育が狙われる―

デジタル・ファシズム 政府が狙われる

デジタル・ファシズム マネーが狙われる

 

第7章 グーグルが教室に来る!?

 

4500億円利権のGIGAスクール構想

 

GIGAスクール、生徒一人一台のタブレット支給とクラウドの活用、高速大容量インターネット通信環境を全国の国公私立の小中学校に整備するというものだ。予算額は4500億円超え。

 

プログラミング教育に楽天三木谷浩史、デジタル教科書にソフトバンク孫正義が参入し、当然この2社は5G接続も手がける。更に、グーグル、マイクロソフト、アップルの争奪戦が展開され、生徒たちの情報はこういったプラットフォームに収集されていくのだ。

 

このタイミングで「個人情報保護」のルールは緩和され、それまで自治体で定めていたものがリセットされ国のルールに合わせることになった。思想信条や犯罪歴、病歴といったセンシティブ情報も収集禁止が解禁された。

 

マイナンバーと生徒の成績の紐づけが検討されている。健康保険とマイナンバーの紐づけも開始されており、子供たちの総合データの収集も近い将来可能となるだろう。

 

公立学校の敷地に5G基地局が建てられる

 

楽天モバイル基地局を学校の敷地内に設置することを条件に光回線を無料提供する「GIGAスクール構想支援プラン」……これに真っ先に手を挙げたのが千葉市熊谷俊人市長楽天と協定を締結した。5Gの子供たちの健康への影響を不安視する人達から批判の声があがった。

 

「東京ですでに増えつつある基地局は、あなたの住む地域でスーパーシティが始動すれば、生活の一部になる。専門的な知識がないからと諦めてしまわずに、しっかりと注視してゆかなければならない」のだ。

 

教師は全国で1教科ごとに一人いればいい

 

優秀な教師のオンライン授業を全国の子供たちが液晶画面で見る。教師の仕事は教えることではなくなり、デジタルリテラシーの高い人材が要求されるようになる。

 

「人間は対面で触れ合うことで初めて、共感を育む脳機能がオンになる。教える側に多様性が必要ないならば、教育はもはや一方通行の”情報”だ」

 

7章、この後は、パンデミックを利用してオンライン教育を加速させた各国の状況が書かれているが省略する。

 

第8章 オンライン教育というドル箱

 

アメリカの近代教育の流れを追った章。

 

80年代にアメリカ政府は国の規制を受けない民間の〈チャータースクール〉補助金をつけ、保護者が学校を自由に選べる〈バウチャー制度〉を導入した。

 

この流れで「子供たちのための寄付行為」が投資になっていった。(もちろん、ビル・ゲイツも参入)このチャータースクールはあらゆる規制が緩和された投資商品だ。そして、5~7年で2倍のリターンが保証される有望な投資商品となった。

 

そしてオバマ大統領がこのベンチャー型チャリティと協力にタッグを組んだことでチャータースクールの数は一気に増えた。

 

だが、利益至上主義で運営さえるチャータースクールの劣悪さが抑えきれなくなってきたとき、ウォール街マイケル・モー(グローバルシリコンバレー・パートナーズは次なる手を打った。

 

「デジタル教育が、次のゴールドラッシュとなるのです」

 

こうしてスタートした「デジタルのチャータースクール」というビジネスモデルはパンデミックの後押しで更に加速した。しかし、今アメリカでは「子供たちのために公教育を見直す空気」が確実に大きくなっている。

 

第9章 教科書のない学校

 

13億人のAI教師がいれば生身の先生はいらなくなる?

 

13億人のAI教師とは、年間13億台生産されているアンドロイドのスマホのことだ。AI教師のみになるのはまだ時間がかかるとしても、教師の数はかなり減るだろう。そして、公務員が守るべき法律に縛られない「非正規雇用」が主流になるだろう。

 

だが、教育とはそれだけのものだろうか?

 

タブレットがないと、全部自分の頭で考えないといけない」

 

だから、タブレットが必要なのではなく、問題視しないといけないのだ。

 

東京大学大学院総合文化研究所の酒井邦嘉教授

「デジタルはあくまでも補助、主体は紙という基本を変えるべきではありません。結果が出ないから頭で考え、工夫して、忘れないように付箋をつける。手間のかかるそのプロセスこそが、脳にとって大切な学びだからです」

 

教科書のない学校

 

堤未果氏の母校である和光小学校の「自分で考える」すばらしい教育の話

 

ビル・ゲイツは自分の子供にスマホを持たせない

 

他者の行動やその意図を理解するミラーニューロンという脳内神経細胞を機能させるには、実際に人と対面で会う必要がある。

 

シリコンバレーの保護者たちはそれを知っている、ということだ。

 

情報の多様性を体で感じる―荒川区学校図書館活性化計画

 

子供たちの「情報分析・収集する力」と「批判的思考」を育むための図書館での授業。デジタルテクノロジーを否定することなく紙媒体のリアルな情報から答えを探す取り組み。

 

荒川区教育センター学校図書館支援室長の清水隆彦氏は指摘する。

「ノートを取らずタブレットの情報を目で見るだけの知識は、次の情報が入るとすぐに上書きされてしまう」と。

 

待てないデジタルと、待つことの価値

 

スピードこそが価値を持つ世界の中で、社会全体が待てなくなっている。デジタル化はそれに拍車をかけるだろう。

 

公民館も図書館も街の本屋さんもどんどん減って、多様な人が集まれる場所が次々に消えている。私たちは大人にとってのパブリックなプラットフォームまで失っていくのだ。

 

SNSに依存することは「自分と異なる価値観の他者と触れあう場所を失う」ことでもある。そしてそれは、フェイスブック創設者マーク・ザッカーバーグの言葉のように「今世紀最大の大衆操作ツール」でもある。

 

タブレット情報格差を見えなくする

 

これがオンライン教育の落とし穴。情報は平等でもなく、万能でもない。先のアメリカ大統領選では民主党支持者にのみ「明日は投票日です」のポップアップが出たという。これはビックテックの手で意図的に操作されて作られた情報格差の例だ。

 

教育改革は決して急いではいけない

 

政治が企業に忖度だらけの日本と対極にあるのがフィンランド。今は国際テストで高得点をあげているが、かつて学力がとても低かった。そこからの快挙を成し遂げられたのは一重に「子供たちの未来を善きものものにしたい」という長年の信念によるもの。時間をかけてゆっくり育てた教育改革の結果なのだ。

 

日本はマイナンバーと紐づけられた子供たちの学習履歴が国内外の教育ビジネスに流れないように注意しなければいけない。そして子供たちにGAFAの外にも世界がある」と教えなければいけないのだ。

 

「デジタル・ファシズム」の中で、最もファシズム化していく分野は教育だからだ。それは長期にわたって人間の思想を形成し、最も洗練された形で、国家と、そこに住む人間の力を削いでゆく。

 

倫理を持たないAI vs. 未来を選ぶ私たち

 

倫理観は死を迎えるからこそ持てるもの。だからAIには倫理観がない。AIは問いはくれない。くれるのは「答え」だけ。人間にとって大事なのは「問う」ことだ。

 

GAFAが奪うのは単なる個人情報やプライバシーではない。「未来を選択する権利」が奪われるのだ。

 

デジタル・ファシズムを阻止する唯一の方法は、私たちがより人間らしくなることなのだ。

 

エピローグ

 

世界経済フォーラムが描くデジタル新世界はデジタル・ファシズムを一度は完成させるだろう。

 

だが

 

2018年5月25日、EUで個人情報の保護を「基本的人権」とみなして保護する、一般データ保護規制(GDPR)が施行された。

 

この法律はそれまで無法地帯だったネット空間に法的拘束力でプライバシー保護を導入する、GAFAにとって痛恨の一撃だった。

 

「おかしい」と口に出すたった一人の声が、多くの人が絶対に変えられないと思いこんでいることを変えるのだ。

 

どれだけAIが発達し、情報処理のスピードと量で圧倒しても、無限の可能性を持つ未来に向かって問うことは、人間にしかできないからです。

 

 

(エピローグ、感動してちょっと涙がこぼれました by ブログ主)

『デジタル・ファシズム(堤未果)』―マネーが狙われる―

デジタル・ファシズム 政府が狙われる 

デジタル・ファシズム 教育が狙われる 

 

第4章 本当は怖いスマホ決済

 

日本は2020年の時点でキャッシュレス決済率3割の現金大国だ。この状況を嘆き、アジアのキャッシュレス大国を大絶賛するのが竹中平蔵。だが、それらの国々には日本では大きく報道されない影がある。

 

キャッシュレス決済一位の韓国では

 

国民のクレジット利用率を引き上げるための政策(税金対策、小売店のカード決済導入の義務化、レシートに宝くじの抽選番号等)によって、2002年には発行枚数が1億枚を突破した。だが、外資は更に圧力をかける。韓国政府はついに禁断の規制緩和に手を付けてしまう。

 

キャッシング貸出金額の上限規制を撤廃したのだ。国民は自転車操業的にカードを使いまくったおかげで、景気はV字回復、株価は上昇、外国人投資家にとってもカード決済手数料の拡大という笑いが止まらない状況となった。

 

しかし、国民は、当然のごとくすさまじいカード借金地獄に陥った。この不良債権が得限界を迎えたところで韓国経済は崩壊するだろう。

 

韓国に次ぐキャッシュレス社会の中国

 

こちらは何をするにもアリババのアリペイテンセントのWeChatPay の登録が必要だ。そして、ありとあらゆる個人情報をアリババとテンセントに吸い取られる。

 

また、国民の経済生活は「信用スコア」によって左右される。「国にとって好ましくない人間は、普通の生活すら立ちゆかなくなるのだ」という中国政府の言葉通りの社会が到来したのだ。

 

監視によるサービスソフト SaaS はアメリカに逆輸入され信用調査アプリとしてデビューした。そして、日本ではあの竹中平蔵マイナンバーと銀行口座を紐づけることを繰り返し提案している。

 

NTT利権が崩された訳

 

キャッシュレス化の足を引っ張るからとNTTの照会・決済システムCAFIS全銀システムが叩かれた。

 

理由は簡単。菅政権のキーマンが竹中平蔵とSBIホールティングスの北尾吉孝だから。二人は中国と関係が深く、要するにPayPayの関係者だからだ。

 

デジタル給与

 

なりふり構わずキャッシュレスを推進したのにも関わらず、日本政府の計画は停滞。そもそも、偽札を握らされる心配のない治安の良い国で、更に自然災害大国である日本でキャッシュレスを急ぐ必要などないのだ。

 

それでもなんとかしたい日本政府は、なんと給与デジタル化というウルトラCを考えついた。これは外国人労働者の雇用も促進できるシロモノだ。(在留期間3ヶ月未満では住民票が取れないため銀行口座が作れない。それでは母国への送金ができない、という問題があったのだが、〇〇ペイなら即送金可能)

 

こうして外国人労働者が増えて日本人の労働条件はどんどん押し下げられていく。

 

更に、〇〇ペイには預金者保護法はない。給与になにかあってもどうなることやら。そして、これは地方銀行にとっても大きな打撃となり、地銀はどんどん淘汰されていく。

 

危険すぎる竹中平蔵式「ベーシックインカム

 

デジタル化+ベーシックインカム(もちろん信用スコアも絡む)で国民は生きる術を政府に強く依存することになってしまう。信用スコアが下がると給与が止まることもあり得るのだ。

 

竹中ベーシックインカム生活保護や年金を廃止してその分の予算を他のことに回すという策。竹中案は「7万円」だった。

 

第5章 熾烈なデジタルマネー戦争

 

「デジタル通貨」の青写真が描かれたのは80年代、そして2009年には「ビットコイン」が現れた。だが、発行主体を持たず供給量もコントロールできず、バックに何も持たないビットコインの信用は弱い。

 

2019年6月、ビットコインの欠点を改良したような理想的な仮想通貨「リブラ」の構想をフェイスブックの創設者マーク・ザッカーバーグが発表した。

 

これは当然のごとく集中砲火を浴びて潰された。アメリカだけに都合の良い「金融システム」を脅かすことになるからだ。しかし、リブラに対する恐れが逆に世界をデジタル通貨発行の方向に大きく動かしてしまったのだ。

 

また、「アメリカのドル支配から逃げ出したい国々」もデジタル通貨に注力している。

 

中国はドル決済のSWIFTの代わりにCIPS(人民元クロスボーダー決済システム)を立ち上げた。CIPSに参加する銀行数が最も多い日本は、スーパーシティ+一帯一路+RCEPでデジタル人民元の国内利用が始まる。

 

インド、韓国、EUもそれに続き、やがてはクラウス・シュワブのグレート・リセット計画のコンセプト「グローバル統一通貨」に行き着くだろう。

 

IMFでさえ「通貨発行権」の消滅に言及しているのだ。

 

ATMはどんどん撤去され現金もどんどんなくなっていく。そして、10年以内に体内への埋め込み型マイクロチップによるクレジット決済が当たり前になるだろう。

 

第6章 お金の主権を手放すな

 

キャッシュレス大国スウェーデンのアンケートで、7割近くの人々が「現金という選択肢を残したい」と回答している。

 

「通貨が完全にデジタル化されたら、システムを止められた時自分を守る術がなくなる」というのが理由だ。

 

スウェーデンだけではなく「現金を守ろう」という動きは世界中にある。それなのになぜ現金だけがやり玉にあげられるのだろうか。

 

2024年にタンス預金が没収される?

 

終戦直後の1946年、戦後の復興のために国は預金封鎖を行った。

 

預金封鎖」の通達を聞いて国民が慌てて銀行から引き出した現金は次なる手で紙屑となった。政府がお札を新デザインに切り替えたためだ。銀行で新しいお札と交換しないと使えない。こうして政府は国民のタンス預金を引っ張りだして資産を明らかにし、そこで10万円を超える預金に財産税をかけた。

 

資産総額が大きい人だと90%の財産税をとられ富裕層は一網打尽。こうして財閥は解体されていったのである。財産税を取られないために預金を引き出すことを想定して政府は「1ヶ月の引き出し限度額300円」という手を打っていた。引き出すこともできないまま財産の多くを没収された人々。

 

この苦い経験から日本人は家の中に現金を置いておく傾向が強く、タンス預金は101兆円と言われている。日本政府はこれをあぶり出したい。1946年と同じことが2024年の新札切り替えのタイミングで起きる可能性が指摘されている。財産税など、新札と旧札の交換レートの調整で簡単に徴収できるのだ。

 

もちろん今のままの憲法では財産税は違憲だ。今のままの憲法では。

 

そう、改憲後の緊急事態条項はこれを可能にするのだ。

 

更に、デジタルマネーにしてしまえば市中に出回るお金の量が把握しきれなくなるため財産税徴収は容易になるのだ。(国がわざと市中にお金を大量に流しインフレを起こすことが可能になるので)

 

高齢者を狙うデジタル訪問販売詐欺

 

2021年6月9日、田村正和氏の訃報一色の報道の裏で国民が知らない間に国会を通過したのが「改正特定商取引法」だ。これによって契約書を紙で渡すことの義務が外される。

 

デジタルに疎い高齢者は簡単に詐欺に遭うだろう。施行まではまだ時間がある。知って、伝え、声をあげてほしいと筆者は訴えている。

 

韓国と手を組んだゆうちょ銀行の信用スコア

 

日本では知られていないが、韓国大手の新韓銀行とゆうちょ銀行は小売金融・デジタル分野で新しいビジネスモデルを開拓する業務協約の覚書を交わした。(2021年5月27日)この新韓銀行の株式の51%は外国資本だ。韓国はウォール街の「金融植民地」と化している。ゆうちょ銀行の顧客は情報が韓国に流れるリスクを負ったのだ。

 

こんな時代だからこそ、守るべきはキャッシュレスで多大な負担を背負う地方銀行や地元の信用金庫なのだ。

 

デジタル世界が一つの通貨で統一される、「通貨リセット」が、GAFAが支配する仮想空間の無法地帯と結びつく前に、目前の利益に目が眩み変節した「今だけ金だけ自分だけ経済」を、世を治め民を救う、真の「経世済民」に戻さねばならない。

 

 

 

『デジタル・ファシズム(堤未果)』―政府が狙われる―

デジタル・ファシズム マネーが狙われる

デジタル・ファシズム 教育が狙われる

第Ⅰ部 政府が狙われる

 

第1章 最高権力と利権の館「デジタル庁」

 

・暗号化キーが中国北京のサーバーを経由していたZoom

・整体識別情報を自動収集するTikTok

 

世界が規制をかけたこれらのツールやアプリにまったく危機感を抱かずに推奨し続けたのが日本政府。そんな日本にデジタル庁が設置された。これは、内閣府の上位に位置するほど権限が大きく巨額の予算がつく省庁である。

 

更に政府は「中央省庁向け政府共通プラットフォーム」のベンダーにアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を選んだ。amazonはCIAやNSAといった米国諜報機関と関係が深い企業であるにも関わらずだ。

 

GAFAのロビー活動によって政府が強引に通過させた「日米デジタル貿易協定」によって、個人情報などを管理するデータは日本国内に置けなくなった。これは「デジタルを通して私たち日本人の資産をアメリカのグローバル企業に際限なく売り渡す協定」なのだ。

 

そして、米政府の要求で企業の持つデータがいつでも開示されるクラウド法」

 

こんなリスクの多いデジタル化を日本政府はなぜ拙速に進めるのか?

 

第2章 「スーパーシティ」の主権は誰に?

 

街を丸ごとデジタル化する構想は3.11で米国が青写真を描き、アクセンチュアが着々と進めてきた。このプロジェクトには竹中平蔵が絡んでいて、スピード重視で国民の意志は二の次となる。更に責任の所在もわからない。(ロボットタクシーの事故の場合の責任等)張り巡らされる5Gの安全性も立証されていない。個人情報の扱いも緩くなる。

 

こんな問題を孕んだ「改正国家戦略特区法(スーパーシティ法)」が国民の関心も集めず簡単に通ってしまったのにはわけがある。

 

その日世間を賑わせていた別のニュースがあった。「検察庁法案改正案」だ。ネットやSNSがお祭り騒ぎになったそのニュースが煙幕になってスーパーシティ法はあっさりと国会を通過した。

 

実は2013年にこの法律の地ならし的な「国家戦略特区法案」も国会を通過しているのだがその時用意されていたスピンは「特定秘密保護法案」だった。この道筋を敷いたのは竹中平蔵。こうしてビジネス天国の特区ができあり、そこでは「公共の概念」が失われていく。

 

民営化による公共の切り捨てによって、国家公務員は81万人(2001年)から28万5000人(2017年)に減った。有事の際にその弊害は現れる。国民の命にさえ関わるのだ。

 

アメリカのケースでは「デジタル化で経費削減」を謳いながら「福祉手当を受給させない」という弱者の切り捨てに利用された。ケースワーカーは受給者を減らすことでインセンティブがもらえるため非情なロボットとなった。

 

また、「信用スコア」という問題もある。デジタル化による人間の分断で人々は団結することができない。そして「信用スコア」によって抑え込まれていくのだ。

 

第3章 デジタル政府に必要なたった一つのこと

 

デジタル化の失敗例(フィリピンのケース)

 

民間の電力会社「NGCP」を入れたら中国企業国家電網公司」の資本が入っていた。結果、フィリピンの送電網を動かしているサーバー設備が中国の南京市に移された。有事の際にはスイッチ一つで国中が停電にされることもあり得る。

 

日本は

 

サーバーを制するものがデジタルを制す。なのに日本をはじめRCEPの参加国は北京にサーバーを置かれても文句が言えない。また、中国企業は自国政府からの情報開示を拒めない。日本の情報は筒抜けになる。

 

デジタル先進国のエストニアの秘策

 

透明性を確保するための「強い規制」がある。個人情報は1か所に集められるが、その代わりにデータに対する権利は個人に帰属する。だから、政府や企業が自分たちの都合で勝手に使うことはできない。更に、国民は自分のデータをいつでも削除できる権利を持っている。

 

第4次産業革命グレートリセット

 

世界経済フォーラム創設者クラウス・シュワブの描く未来

 

すべてをつなげる5GやAIなどの新しい技術が、日常を送るうえで必要な様々な事項を本人の代わりに決定してゆくようになるという。そして私たちの小さな行動から個人的傾向、人間関係に至るまで、24時間デジタル監視された個人データが、フェイスブックやファーウェイやグーグルのような、一握りの巨大プラットフォーマーの元に集められてゆくようになる

 

そしてその先には、肉体とデジタル、個人のアイデンティティを融合させる「第4次産業革命という新世界が展開する。

 

難民の行動をデジタルIDで管理する ID2020 計画

 

「すべての難民にIDを」のスローガンの元に進められる技術開発。デジタルIDの技術開発を進めているのは山梨県にあるパティック・トラスト社。

patic-trust.com

この技術はワクチンとも連携する。

 

個人情報は「性悪説」で守るべし

 

エストニアとは真逆に日本は個人情報の保護をますます緩める法改正をしている。朗報が一つだけある。スーパーシティは自治体ベースだということ。自治体でストップをかけることは可能なのだ。

 

カナダのトロントではデジタル都市計画に対する不満が募り、グーグルの姉妹会社を市民たちが追い出したという例もある。

 

デジタル政府に必要なたった一つのこと

 

台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏曰く

「デジタル行政は、決して私たちの方向性を変えるわけではありません。政府も国民も同じ方向を向いていることを忘れないことが重要です」

 

デジタル政府に必要なたった一つのことは「公共」の精神なのだ。

 

リベラルアーツという「知」の構築

リベラルアーツ」…名前だけは聞いたことはありましたが内容はまったく知りませんでした。そもそも、左側の人達が「リベラル」を名乗るので言葉の印象が良くなかったというのもあるのですが…。てっきりそういう方たちのためのツールかと 笑

 

どうやら私が思っているイメージのものとは違うようだと知ったのがつい先週;

早速こちら↑で概要を学びました。

 

予想以上に素晴らしいものでした! 

 

パースペクティブ(広がりと奥行きのあるものの見方)」

「ヴィジョン(洞察力と直感により本質をつかむものの見方)」

「柔軟で強靭な思考力・想像力・感性」

「思想的道具としての教養」

「自分でアジェンダを設定する能力」

「生き方の深化」

 

上記は著書に書かれている「リベラルアーツを学ぶことで得られるもの」のリストです。ときめきませんか?

 

日本人は恐ろしいほど思考停止しています。マスコミや政府のいう事をそのまま鵜呑みにしてしまう。疑うことを知らない。

 

今の世の中は情弱では生き残れません。世界の恐ろしい思惑に飲み込まれてしまいます。だからこそ、自分で考えることが必要なのです。このブログでは「みんなが救われるために訴えかける」ということはしません。ただ、淡々と事実を語り状況を分析するつもりです。だから尚の事私には上記の力が必要なのです。

 

この本で紹介されている「リベラルアーツのための作品(書籍、漫画、映画、音楽等)」一つ一つと対話していきながら、自分の知性や思考がどう変化するのかを観察していこうと思っています。

C-exceedの思考世界へようこそ

アメブロで時事関係の記事を書いているのですが、あまりにアカデミックなものは好まれない気がするので、そういった記事を置くための「書庫的存在」としてこのブログを活用することにしました。

 

時事ブログを書くために情報収集していると圧倒的な知識不足を認識します。そんな時苫米地博士の著書で「リベラルアーツは必須」という言葉を見つけ、さっそく取り組み始めたのですが、そのまとめノート的ポジションとしても使いたいと思っています。

 

なんかダラダラ書きましたが、要するにアメブロとここを「棲み分けることにした」という話です。

 

今世界ってとんでもないことになっています。メディアは報じないので知らない方も多いでしょうが、特に日本は酷いです。

 

アメブロでは「当事者としてどうにかしよう」というスタンスで書いていますが、こちらは「俯瞰」「傍観者」という立場で書きます。冷たい言い方をすれば「滅びるのならそれを見届けてやろう」という感じです。感情を交えない分見えてくるものもあるのではないかと…。感情と理性の棲み分けでもあります。 

 

まぁ、私の「思考世界」を構築するつもりで書いていきましょう。