クロノス☆生き残りを賭けた「新メニュー」はじめました

2024年4月、日本がまた一歩破滅に向かって踏み込んでしまったようです(-_-;)

『アベノミクスによろしく』第1章:アベノミクスとは何か

アベノミクスによろしく (インターナショナル新書)

 

 

いや…(-_-;)…やるって言ったからにはやるんだけど…難易度高いわ、これ。

 

だって、「中身はみんなわかっていない」ってシロモノなんだぜ(;'∀') どっからどう手をつけていいかわからん。この書籍の内容自体は非常にわかりやすいけど、それをまとめるとか説明するって話になるとなかなかカオス;

 

がんばりますが、よくわからなかったらゴメンなさい<(_ _)>

 

基本前提として、まず「お金には固定の価値がない」ことを知ろう。例えば老後のためにと2000万円貯金したとしよう。きっと多くの人が「使わない限りは2000万円(という価値)をずっと持っていることができる」と考えるだろう。

 

けど違うんだ、それ。額面の数字は「価値」ではない。例えば1年後、円の価値が半分になっているとすると額面が2000万円でも実際は1000万円しか持ってないのと同じ。インフレで物価が5倍に高騰したら実質400万円しか持っていないことになる。

 

円の価値がなくなって紙屑になるってこういうこと。(ここまでは本のまとめではなく私の勝手な説明)

 

さて、アベノミクスだが、目指したものは前年比2%の物価上昇」、つまりデフレ脱却。

 

「デフレだと安くモノが買えて嬉しい。何が悪いの?」って思うよね。

 

デフレ・スパイラルとは モノの値段が下がる→企業の利益が下がる→労働者の賃金が下がる→下がった賃金に合わせないとモノがうれないのでモノの値段が更に下がる→更に企業の利益が下がる… という悪循環のこと。

 

インフレ・スパイラルはこの逆。モノの値段が上がる→企業の利益が上がる→労働者の賃金が上がる→…… という好循環が起きるとされている。

 

だからアベノミクスは緩やかなインフレを起こそうとした。極端なインフレは上に書いたようにヤベーことになるんで。

 

行き過ぎたインフレにならないために日銀はお金の量を調整する。日銀の金融緩和というのは日銀が民間銀行にたくさんお金を供給すること。

 

民間銀行にたくさんお金があったら企業はお金が借りやすいでしょ。更に借りてもらうためには金利を下げれば良いのだ。…けど、今って「ゼロ金利」じゃん。ゼロより下げたら貸す側が借りる側に金利を払うことになっちゃうわけよ。それっておかしいでしょ? …… ところが ……実質的に金利をマイナスにすることできるんだな~。

 

それは、物価を上げること!

 

物価が上昇して2倍になれば、それまで50万円でしか売れなかったものが100万円で売れるからお金を返すのも楽になる。物価が10%上がれば、実質的に金利が10%下がるのと同じだ。

 

お金が借りやすくなれば、みんながお金を借りて、経済が活性化する! と考えたわけですわ。

 

以上が「金融緩和の基礎知識」 ↑

 

日銀の金融緩和の中心的方法は民間銀行が持っている国債を買い入れること。日銀が国債を買えば民間銀行にお金がたまっていく。(正確には民間銀行が日銀に持ってる日銀当座預金口座にお金が積み上げられていく)

 

これによって銀行がたくさん貸し出しをして、みんながもつお金の量が増えて、それに合わせて物価をあげてもみんな買ってくれるだろう。そうやって物価が上がっていく……と考えられていた。

 

日銀が供給する通貨のことをマネタリーベースという。具体的には「日本銀行券発行高(紙幣)」+「貨幣流通高(硬貨)」+「日銀当座預金」の合計値のこと。この中の「日銀当座預金」のお金を増やしていく政策が異次元の金融緩和なのよ。

 

さて、ここで銀行の信用創造についての話が入る。ちょっとややこしいけど、ここが理解できないとその先がわからなくなるので書くね。

 

・岸田銀行(架空)が壺田さんに100万円を貸す

        ⇓

・100万円を借りた壺田さんはとりあえずそのお金を預金しておく

        ⇓

・銀行は引き出しに備えて一定額を手元に置くことが法律で定められている

(ここでは10%としておく)

        ⇓

・岸田銀行、壺田さんの預金のうち90万円はまた貸しできるから犬田さんに貸した

        ⇓

・犬田さんは借りたお金を預金したので、岸田銀行は10%を手元において81万円を薔薇巻さんにまた貸しした

 

おやおや、もともと100万円だったものが271万円になっちゃったよΣ(゚Д゚) これが信用創造というやつ。

 

信用創造などを経て実際に市中に供給されたお金をマネーストックという。(信用創造でお金が増えるからマネーストックはマネタリーベースより断然多い)

 

日銀がやっている金融緩和は、たくさん国債を買い入れて、まずはお金の素であるマネタリーベースを増やすというものだ。これによって「物価が上がるぞ~」という予想(インフレ予想)が生まれ、貸し出しが増え、マネーストックが増えるという考えが前提にある。

 

さて、次になぜ日銀の金融緩和が「異次元」と言われているかがグラフで示される。ちなみに、この書籍は2017年に出版されたものなのでデータの数字は古い。この時点で既に異次元っぷりがとんでもないが、「今」はその比ではないと申し上げておこう。

 

右が日本で左がアメリカ。「なんだアメリカだってすごいじゃん」という話になるが、それは後から説明するとして…

 

日本のマネタリーベースは2013年3月時点で約138兆円で、それから4年で約445兆円とすさまじいことになっている。(ちなみに667兆4477億円NOW) 

 

さて、日米比較についてだが…日本とアメリカの経済規模に差があり、アメリカの名目GDPは日本の3倍以上であることから、マネタリーベースを名目GDPで割った数字での比較がなされている。

 

(撮影ががさつで申し訳ない;)

 

これを見ると日本の異常さがよくわかるだろう。こんなことやってる国は世界でただ一つ。さすがは世界に冠たる… なんの国だっけ?w

 

金融緩和によって「物価が上がって景気がよくなる」と考えられているが、これはリフレ派と呼ばれる経済学者の考え方。(代表的な学者はポール・クルーグマン)金融緩和はクルーグマンの考え方に基づいている。

 

しかし、実際、リフレ派の言うような現象は起きたのだろうか? 

その検証は2章につづく。

 

 

こんな感じでスローペースで続けていきますのでよろしくどうぞです!(^^)!