クロノス ★ solo THINK TANK(終末の思考戦車)

浸水をはじめたタイタニック号から脱出するべく英・露・中・アラビア語を学び、タリバン・ハマスをモチーフに物語を紡ぎ、時々ネトウヨで遊ぶ日々

ネトウヨが言うように中国は人命軽視で腐敗していた……けど、それ胡錦涛とかの時やでw それを塗り替えたのが習近平なんだけどな

日本はここ10年以上進化した気配はない。むしろ退化している。だからと言ってすべての国がそうなわけではない。それをネトウヨは理解しないんだ。

 

1946年中華人民共和国が誕生して世界は「農民の国中国に科学技術なんてあるわけないよな」とバカにしていた。けど、1964年に中国は初の核実験に成功して「世界」を仰天させた。そういう潜在能力のある国なのよ。

 

1980年から2024年重慶の進化をみてごらん。

ネトウヨがいつも「これが中国」と晒して喜んでるのは1980年くらいのやつでしょw

 

さて、今読んでるこの本が非常に面白い。(前にちょっと紹介したけど)

この作者の立ち位置がいまだに掴めないんだけどね。

 

遠藤誉氏は戦後日本に帰国できなかった日本人。(父親が技術者だったため)その時に共産党軍による食料封鎖で地獄を見た。ゆえに中国には憎しみを持っているし、毛沢東によるその食料封鎖が「兵不血刃」と称賛されたことも当然許せない。

 

そして今、習近平が「兵不血刃」を踏襲しようとしていると指摘する。

 

それが書いてある第4章をちょっとまとめてみる。

 

まず、ネトウヨがよく言う「中国は腐敗している」「道に赤ん坊が死んでいても誰も見向きもしない」等の話はあながち嘘ではない。ただそれは過去に腐敗しまくっていた中国の話。

 

習近平の父・習仲勲中華人民共和国の建国の功労者だった。毛沢東によって要職につけられたのだが、それが面白くない鄧小平にはめられて十六年間牢獄や軟禁生活を強いられた。鄧小平は習近平にとっての親の仇であり、中華人民共和国は父のためにも守らなければならない存在だった。

 

2011年に凄惨な事件が起こった。ユェユェちゃんという女の子が車に轢かれたのだが、轢いた相手はもう一度轢いて去り、次に来たトラックも血まみれの彼女を轢いていったのだ。18人の通行人が見て見ぬふりをして助けたのは19人目の廃品業者の女性だった。だが、数日後にユェユェちゃんは絶命した。

 

実は中国では「死者」に対する損害賠償の方が安く済むのだ。それゆえに誰も助けようとしないという恐ろしい社会的背景があった。

 

少女を見殺しにした18人の映像がネットに出回り世界は中国を、胡錦涛政権を糾弾した。

 

この頃の中国は庶民だけでなく、軍部も政界も凄まじい腐敗っぷりだった。(もうすぐ日本もそうなるだろう……既に半分なっている)その主因を三文字であらわすと「鄧小平」だ。

 

鄧小平は気に入らないトップをあらゆる陰謀を駆使して下野させていったが、天安門事件もその一環だった。中共中央総書記の趙紫陽を下野させるためのツールだったのだ。そしてその後釜に入れたのが、あの江沢民だ。(所謂DSなんで、この人)

 

江沢民は北京中央に地盤がないので、「金」による「世間にばれたらまずい縁故関係」あるいは「上下関係」という、なかなか切れないネットワークを全国に張り巡らせてしまったので、中国全土に腐敗が蔓延し、道徳が失われていってしまったのである。

 

この腐敗を「道徳」によって徹底的に撲滅したのが習近平だよ。日本の頭の悪い中国研究者とやらが「権力闘争のため」とか「政敵を倒すために利用してる」とか分析したようだがそれは違う。父の仇を討つために中華人民共和国を守らなければならなかったからだ。

 

腐敗撲滅に取り組んだ結果が上記の重慶の光景。ハイテク国家戦略が着々と進み、軍の腐敗の巣窟を徹底的に除去したことで軍事力のハイテク化にも成功した。(つまり中露で同じことが進行していたということだ)

 

その習近平の思想は荀子に由来している。

 

彼の「確信的価値観」は荀子の「兵不血刃」を内包しているのだが、それを紐解いていくとこうなる。

 

どのような国にもその国の伝統があり、その国の国情があるので、相手国の国情を尊重し、相手国の政府転覆などもくろんではならない。すべて平和的に問題を解決しなければならない。多極化された世界においては、どの国も平等に「運命共同体」としてその「自国の利益」を追求し、利益が共有できる範囲での共同体を形成することが「多極化世界新秩序」である。

 

そして、やはり荀子の哲理に則っているのだが、「中国式現代化」として

1,巨大な人口規模

2,共同富裕(貧富の格差を改善するためのもの)

3,物質文明と精神文明が協調する

4,自然と調和

5,和平発展 

が列挙されている。

 

これは、SNSに流れてくる中国動画を見ると納得できる。

 

この後、アフガンと中国のことが書かれているのだが、そこはじっくり読みたいので本日はここまで。最後に「中国式現代化」を理解するための動画を貼っておくね。

 

大規模な砂漠緑化プロジェクト

 

子ども達が幸せな社会(人口を支えるのは子ども達)

 

 

 

 

ZERO POLLUTION

 

 

 

キリがないからこれでラスト↓

 

ネトウヨはとりあえず、まともな国は進化するということを理解しよう!いつまで数十年前の写真はって盛り上がってんだかw