第7章 外食する時の注意点とお酒の選び方
居酒屋でオーダーする時に選びたいもの
・魚の刺身、カルパッチョ、馬刺、サラダ…などの生もの
・漬物、納豆…などの発酵食品
・旬のもの
何を食べるかより何を食べないかを重要視する
価格が安いものは食材や調味料にこだわらない安価なものを使っている。
アメリカ産牛やブラジル産鶏
ホルモン剤、抗生物質、遺伝子組み換え作物が入っている
外国産トウモロコシ
遺伝子組み換えを使っている
質の悪い油を避ける
海外で使用禁止になったものが日本で売りさばかれている。日本は世界の在庫処分に使われている。「安全な食べ物を求めるのであればそれに見合った費用を払ってもいい」という意識を持つように日本の消費者が変わるべき。
お酒について
まず、さまざまな疾患を引き起こすと知って飲むこと。(内海先生はお酒が好きで知った上での自己責任で飲んでいるとのこと)
健康志向を打ち出すもの(カロリーオフ、カロリーゼロ、プリン体ゼロ、糖質ゼロ)は添加物のオンパレードなので要注意
お酒の選び方
日本酒
原材料が米と米麹と水だけの純米酒(醸造アルコールや糖類を添加していないものを味わう)
ウイスキー・ブランデー・焼酎(本格焼酎を選ぶといい)
これら蒸留酒は基本的に添加物が使用していない
カクテルや酎ハイ
タール系の着色料・香料・甘味料などが使われる場合がある
添加物などを気にするあまり食事を楽しめないようではつまらない毎日になってしまいます。健康は人生を楽しむための手段。自分に合ったやり方で食を楽しむことが肝心。
災害時の食べ物について
糖質過多に気を付けるために肉や魚の備蓄も必要。糖質ばかりを摂取すると精神のイライラを引き起こし、「もっと食べたい」という欲求が強くなる。
第8章 蔓延する殺虫剤と除草剤から身を守る方法
近年、水道水から農薬が検出されている。原因は水田、農地、ゴルフ場に散布される農薬が水道水の水源を汚染しているため。
特に問題になっている「ネオニコチノイド」「グリホサート配合のラウンドアップ(除草剤)」をまとめる。
殺虫剤のネオニコチナイド
人体にアレルギー疾患や神経発達障害、不妊などを起こすリスクがある。
・家庭用殺虫剤
・ペット用(ノミ取りなど)
・園芸用(ダニ駆除など)
・林業用(松枯れ防除など)
・建築用(白アリ駆除など) に使われている
水道水の検査項目にはネオニコチノイド系は含まれていない。(水質調査義務が法令上ない)
土壌中に残った農薬濃度の半減期は短いもので数か月から長いものは3年4か月。
また、浸透性で作物の中に入って作用するため、外側から洗い流すことができない。
除草剤のグリホサート
グリホサート配合のラウンドアップは農地以外でも使われている。
・道路や駐車場
・学校のグランドや一般家庭の庭など
大手パンメーカーの食パンから検出されて問題になり、危険性が認知されるようになってきた。
水道水に残留する基準値はなく「目標数値」しかなく、その目標数値が他の農薬と比べてダントツ高い。(たとえば同じ除草剤のパラコートの400倍も緩いのである)
これらのリスクから外国では日本で作られた食べ物の輸入は規制されている。
私たちがすべきこと
農法を理解する
「減農薬」や「有機農業」を過信せず、自分で調べて信頼できる農家から買うようにしよう。有機農業にもさまざまな問題はある。
有機農業は使われているタネが品種改良を重ねたF1雄性不稔(食べ続けると生殖能力が低下する可能性が指摘)の種であることが問題。そして一番の問題は土に肥料を使い過ぎること。
*1 地域の慣行レベルの50%以下
*2 化学肥料を地域の慣行レベルの50%以下
土いじりをする
土を触ること自体に体や心に良い効果があります。
デトックス
社会毒のほとんどが体の中で脂肪に溶け込み溜まっていく「脂溶性」の毒。これらの毒を抜くことも重要。汗と一緒に出して、いいミネラルを入れる、を繰り返す。ただ、ハードな運動は活性酸素を発生させるので「低温サウナ」「岩盤浴」「酵素風呂」などがお薦めとのこと。
また、腸内環境を整えることが大事。食物繊維の取りすぎも腸を傷つける行為。
体のデトックス機能を高める食べ物
・無農薬や無化学肥料で育てられた玄米
・梅干し(なるべく天然塩で3年以上漬けられているものを選ぶ)
・たくあん、ぬか漬け(天然塩で添加物の入ってないものがベスト)
・納豆(遺伝子組み換え大豆を使ってないもの)
・根菜類(山芋、自然薯、大根などがデトックス効果が高い)
・ハト麦(利尿や排膿効果がある)
・香りの強い野菜(ネギ、ミョウガ、生姜、らっきょう等)
・レモン(ビタミンCに還元作用あり)
・タネ類(ゴマのセサミンは抗酸化作用やデトックス効果あり。ビタミンB、セレン、マグネシウムも含む)
アメリカのゼン・ハニーカットさんの話
自分のお子さんの不調の原因が農薬と知ってお子さんを治し、安全な食品を求める活動をアメリカ全土に広げていった。(Mams Across America の創設事務局長)この行動が実を結んで、バイエル社が「2023年までにラウンドアップなどのグリホサート系除草剤の販売を中止する」と発表した。
今では大きな運動になっていますが、彼女も最初は身近にできることからスタートしまている。